プロ野球の阪神タイガースの本拠地でもあり春と夏には高校球児が甲子園で熱戦を繰り広げます。特に夏の大会は世間の関心も高いですよね。
プロ野球中継のときはあまり聞く事はありませんが甲子園の中継を観ていたら頻繁に耳にする「アルプススタンド」1塁側・3塁側と各校の応援している様子が映され、ときに可愛いチアガールなんかも話題になりますよね。
そして意外と今まで気にしていなかったのがなぜそこがアルプススタンドって呼んでいるんだろう?ということでした
今回はアルプススタンドの意味やなぜそう呼ばれるようになったのか、座席の場所はどこになるのかを調べました。
アルプスの名前の意味や由来は?
アルプスと言えばハイジでおなじみのアルプス山脈を思い浮かべますが、甲子園のアルプススタンドもアルプス山脈みたいに見えることからそう呼ばれています。
観覧席がなぜこのように雪で覆われた山のように呼ばれるようになったのでしょうか?
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アルプススタンドと誰が名付けた?
アルプススタンドがアルプス山脈のように見えるから名付けられたのを知ったところでじゃあ誰が名付けたのか。
阪神甲子園球場の公式では漫画家の岡本一平さんという方が名付けたというような表記がされていますが実際には違うようです。
藤木九三が名付けた説
大阪朝日新聞編集局の藤木九三さんが考えたものといわれており、
アルプススタンドが完成した昭和4年夏の甲子園大会で新しいスタンドを白いシャツを着た観客が埋め尽くしている姿を見て、当時大阪朝日新聞編集局の藤木九三さんが「アルプスのようだ」と表現し、アルプススタンドと命名された。
登山家でもあった藤木九三さんは白いシャツで埋め尽くされた傾斜を見て、アルプスを思い浮かべたのではないかという説。
そしてその話を元に当時人気漫画家だった岡本一平さんが朝日新聞に「ソノスタンドハマタ素敵ニ高ク見エル、アルプススタンドダ、上ノ方ニハ万年雪ガアリサウダ」という一文を添えた漫画を掲載してアルプススタンドが定着したのではないか。と阪神甲子園球場のHPに公式に紹介されています。
実際には新聞編集局の藤木九三さんという方が名付けたみたいですね。新聞というメディア媒体を使って定着させようとも突然アルプススタンドと書いてもインパクトが薄そうなので人気漫画家である岡本一平さんの力を借りたということでしょうか?
岡本太郎が名付けた説
もう1つの説は先述の漫画家、岡本一平さんと一緒に野球観戦をしていた息子の芸術家である大阪万博の太陽の塔で有名な岡本太郎さんが「あの白いシャツを着た人達の斜面はアルプスみたいだ」と言った事からインスピレーションを受けてアルプススタンドと名付けたという説もあるようです。
岡本太郎さんが名付けたとしてもどのように浸透させたのかは明らかにはなっていませんがもう1つの説として覚えておくと面白いかもしれませんね。
こちら私がたまたま地元ローカルラジオを聴いていてパーソナリティの人が紹介していて面白いなと思ったので書き起こしさせてもらいました。
アルプススタンドの場所は?
アルプススタンドは内野席と外野席の中間部分の観覧席の事です。
これは甲子園独自の名称で甲子園以外の球場では呼ばれることはありません。
それだけ甲子園が歴史のある球場ということになりますね。
最後に
藤木九三さんか岡本太郎さんが名付けたという2つの説がありますがどちらもアルプス山脈みたいだと表現したのは一緒ですね。なので当時観覧席に白いシャツを着たお客さんで埋め尽くされている姿を見てそう名付けたというのは間違いなさそうです。
ちなみにアルプススタンド完成から7年後の昭和11年。外野スタンドが拡張されたときには同じく朝日新聞でアルプスならぬヒマラヤスタンドという愛称が名付けらたがアルプスほど定着しなかったという情報も残っているそうです。
ヒマラヤスタンドはたしかに1度も聞いたことがないので定着はおろか本当にその説があるのかすら怪しいところですねw
アルプススタンドの由来とエピソードをテレビで甲子園を誰かと見ている時に雑学として披露してみてはいかがでしょうか。