カモさん



ブルーカラービリオネアとは、AIで替えがきかない現場職の給料が、年収で1,000万円を超えているといわれる現象です。
アメリカ発信の言葉で、最近は日本でも言葉だけは広まっています。
ただ、実際に日本でもそれだけ稼げるかというと、かなり疑わしく思う専門家も多くありません。
親世代が子どもだったころ、建築や物流に関係する仕事は「3K」といわれていましたよね。
そのため、高校を卒業して仕方なく就く仕事というイメージも。
しかし、もしお子さんが、
- 勉強は苦手だけど手先は器口
- じっと座っているより体を動かすほうが好き
というタイプなら、ブルーカラーへのイメージを一度アップデートする必要があるかもしれません。
高校を卒業したら就職する!と言っているお子さんが心配な親御さんもいるかもしれません。
しかし、これからはそういう選択肢もアリですよ!
3Kは死語?現場職の給料が上がっている
ある調査によると、2020年~2024年の間で年収上昇率が高かった業種は以下のようになっています。
| 職種 | 上昇率 |
| タクシー運転手 | 38.3% |
| 歯科医師 | 38.0% |
| 市場調査員やメーター検針員などの 外勤事務従事者 |
36.3% |
| 建築躯体工事従事者 | 31.7% |
| 電気通信技術者など 電気や電子に関係する技術者 |
27.2% |
参考:リクルートワーク研究所
建築躯体工事とは、建物の骨組みになる鉄筋を組んだりコンクリートを流し込んだりなど、基礎となる部分の工事です。
おそらく、親世代が想像する3Kのような仕事にあたりますね。
私たちが若い頃、工事現場や整備、物流といった仕事には、
- きつい
- 汚い
- 危険
というネガティブなイメージが付きまとっていました。
しかし、都市部では高層マンションなどの建設や駅前の再開発などで、現場職の人手がかなり不足しているようです。
そのため、給料を上げて募集をしているのかもしれません。
以前なら、大企業のホワイトカラーは一番安定しているといわれていましたよね。
しかし今は、大学を出てなんとなく事務職に就くよりも、若いうちに専門技能を身につけた現場職のほうが重宝されるといえるでしょう。
そのため、高卒でこういった現場職に就くのも、選択肢の一つになりますね。
ちなみに、この表と同じ期間の一般的な年収上昇率が8.1%。
こう聞くと、現場職の年収の上がり方はすごいものがあります。
コロナ禍との比較に注意!
ブルーカラービリオネアという言葉と一緒に、こういった年収の上昇率が取り上げられます。
ただし、ここ数年の比較資料には、コロナ禍の時期が含まれることが多いですね。
コロナ禍のとき、観光業やタクシー運転手は仕事がなくなって人員削減に遭うことがありました。
時代背景がかなり異なるので、ちゃんとした比較になっているかといえば、そうでないことも。



AIが身近になってきたのが、だいたい2023年くらいと感じています。
そう考えると、ちゃんとした比較になるのはこれから3年後くらいかもしれません。
ブルーカラービリオネアを目指す生き方
インターネットの検索機能やAIの進化など、世の中がデジタル化すればするほど、
- 蛇口を直せる人
- 電気を通せる人
- 建物や道路などを維持できる人
こういったスキルを持っている人の希少価値は上がります。
インターネットが繋がらなくなったら、困りますよね?
電気が使えなくなったら、困りますよね?
こういった、AIでは解決しない問題を解決できる人が、これからの現場職になります。
もしお子さんが、学校の勉強に興味がなかったとしても、それはいわゆる机上の空論に興味がないだけかもしれません。
実際、因数分解は日常的に使いませんよね。
古文や漢文も、私はあまり使った経験がありません。
そういった、勉強が苦手なお子さんは、ただ勉強したくない以外の理由があると思っています。
もしかすると、自分の手で何かを完成させて感謝の声が直接届く仕事に、隠れた才能が眠っている可能性だってありますよね。
「手に職」が武器になる理由
手に職をつける現場職は、明確な型がある業界の中で自信をつけることができるでしょう。
消極的な性格のお子さんほど、このように形や流れが決まっていることをコツコツ積み重ねていけることもあります。
現場職のスキルが武器になる理由をピックアップしました。
- 成果が形になって目に見える
- 正解がある
- 一生モノの技術
建築ならば完成したものになるし、電気工事や修理などならば直すことでユーザーから感謝されます。
自己肯定感の少ないお子さんでも、こういった成功体験のような経験を積むことができるので、自信を持つことができるでしょう。
また、現場職は形にすることやトラブルを解決することという正解が見えています。
ホワイトカラーのコンサルティングは、正解が見えないことも多くある仕事です。
そう考えると、答えがはっきりしている仕事はやりやすいと思うかもしれません。
また、現場職で身に着けた技術や資格、スキルは一生モノです。
芸能人でも、DIYを趣味と公言して腕前を披露している方がいますよね。
そう考えると、現場で形にする技術は自信につながるでしょう。
親からブルーカラーのイメージを変えよう
いくら少子化で大学に入りやすくなったとはいえ、進学を無理に勧めるのはあまりおすすめできません。
特に、親御さんが大卒だと進学が当然と考える方も。
しかし、だからと無理強いせずに、お子さんの考えに耳を傾けることも大事です。



- 資格や技能の面白さを伝える
- 学歴以外の成功パターン
資格については、大学でも取れるものも多いですね。
そういった資格を持つことや、どういう進路が見えるかについて話すことで、ぼんやりとでも想像できることがあります。
特に、現場職は資格が大事になることも。
この機会に資格を通じて進路について話すと良いでしょう。
また、高卒でも早くから社会に出て技術を身に着ける生き方もあると、大人の親が示すと良いですね。
地元の友人などで、そういう進路を選んだ人の話をしてみましょう。
親が、ホワイトカラーこそが正解という固定観念を捨てて、誇り高く経済的にも自立できる選択肢として現場職を認める。
この安心感があれば、それなら自分にもできるかもと、少しだけ顔を上げてくれるかもしれません。
ブルーカラーに限らず道は一つではない
親が「勉強しなさい!」と口酸っぱく言ってしまうのはなぜか、二児の母である私も考えてみました。
それはやはり、子どもに苦労をさせたくないから。
苦労せずに安定した道を進んでほしいからという、親の願いですね。
それなら、苦労せずに安定した道とは何でしょうか?
答えは、大学に行って一流企業に行くことだけでないと思います。
早い時期から社会に出て、汗を流しながら技術を磨いて世の中に役立つということも、安定した道を築く方法かもしれません。
大学進学以外にも、ブルーカラーで社会の役に立つ未来を歩むお子さんを想像するのも、悪くないですね。
